「EYE-Reader THIN」残念
カッパドキアの「EYE-Reader THIN」が届いたので、使ってみた。
まず訂正。
内蔵ストレージが無いと書いたが、2GB付いている。
そして、使い勝手。
結論から言うと、「使えない」。
買ってはいけないとまでは言わないが、買わない方がよい。
特に自分のように自炊したPDFやマンガ画像を利用するのは無理。
もしかして、自分のは、何かの間違えで、
ベータ版のソフトが入っているのでは、と疑いたくなる。
PDF閲覧
でかいPDFファイルは、ムチャクチャ遅い。
たぶん、開発陣は、でかいPDFファイルでテストしてないぞ、
って感じの使い勝手の悪さ。
でかいサイズのPDFファイルを閲覧していて、
『ページ送り』を実行
→ しばらく経ってから画面が白くなる
→ またしばらく経って、次のページが表示される
って感じ。
なんて言うか、遅いなら遅いなりのUIがあると思うが、
全然考慮されてないので、非常にイライラする。
たとえば、読み込みに時間がかかっているなら、
それをユーザに示すべき。
iPhoneのように何かがクルクルまわったり、
Windowsのように砂時計が表示されたり。
しかも、「『ページ送り』を検出したよ」ってのを示すために、
『ページ送り』実行後、まず、砂時計を表示させる、ってな感じ。
実は、このことは、PDFビューアに限らず、全般的に言える。
ユーザの入力を検出しているのか、どうかが全然示されない。
だから、何度か同じ操作を繰り返し、しばらく経ってから反映され、
『なぁんだ、遅かっただけなのかぁ』って後から気づく。
Windowsの砂時計は、実は偉大なんだよなぁ。
画像ビューアのサムネール表示
画像ビューアで、画像ファイルのあるフォルダを開くと、
サムネールが横3 x 縦5 = 15個表示される。
メーカはこの機能を推してるようだが、いたって普通。
(低スペックマシンで、ここまでできたよ、って自己満足なのかもね。)
というか、普通以下のレベル。
サムネール画像は、縦横比が維持されない。
だから、縦長のマンガページは、横に引き伸ばされて表示される。
まぁ、これは、ご愛敬。
そもそも、画像ファイルのあるフォルダにたどり着くまで、
フォルダ階層をたどって、フォルダを移動するが、
このとき、フォルダアイコンもこのサムネール形式で表示される。
これが曲者。
フォルダ名のことが全然考慮されてないから、
長いフォルダ名は、先頭4, 5文字しか表示してくれない。
(そのクセ、省略を示す「...」の3文字はきっちり表示される。)
自分は、たくさんマンガ画像があるので、フォルダ名を
「作者名 - マンガタイトル」
って形式にしているが、この場合、作者名の一部しか表示されないので、
読みたいマンガを探すには、1つずつフォルダを開いて確認するしかない。
これで、まず、イライラ。
で、フォルダを開くと、サムネールが15個表示されるのだが、
15個のサムネールを表示し終えるまで、「戻る」が効かない。
だから、間違えたフォルダを開いて、戻りたいなぁって思っても、
なかなか戻れない。
(単純に、割り込み処理を入れる、じゃダメなのかなぁ)
これで、結構な、イライラ。
そして、面倒になって、マンガを探すのを諦める。。。
画像ビューア
イライラをこらえて、どうにか見たいマンガのフォルダを探し当てても、
まだ、難関は続く。
サムネールから画像を1つタッチすれば、それが画面いっぱいに表示される。
この画像ビューアは、まぁまぁいい感じ。
ページ送り/戻しは、サイドにあるボタンで、カチッっと押せば可能。
でも、ちょっと押しづらいし、カチカチうるさい。
これを回避するためだろう、ソフトウエア・ボタンが画面下部に表示できる。
表示方法は、画面にタッチ。
おぉこりゃ便利とソフトウエア・ボタンでページを送って、
そのページを読み終えたら、また、ソフトウエア・ボタンでページを送って、
としようと思ったら、ソフトウエア・ボタンが消えている。
どうやら、数秒たつと、消えちゃうみたい。
消えたら、また画面にタッチしてソフトウエア・ボタンを表示させ、
その後、ページ送りボタンをタッチすればよい、のだが、
この操作が結構イライラ。
また、「あなたの読む速度が遅いんだよ」って言われているようでもあり、
気分もよくない。(これは、冗談)
何か機能を間違えて考えてないか?
ソフトウエア・ボタンを使う人は、しばらくは使い続けるはずだから、
自動で消してどうする。
画面タッチで表示して、もう一度タッチで非表示でよくないか?
百歩譲って、多くの人は、現在の仕様がいいと思っているとする。
なら、せめて、オプションで「常にソフト・ボタンを表示する」ってのを付けてくれ!
充電
本体の電源は、ハードウエア的なSWで、on/offをする。
だけど、充電時は違うようだ。
充電用のケーブルを差し込むと、勝手に電源が入る。
しかも、電源SWをoffにしても、消せない。
普通じゃない。
イライラ。
また、充電用のコネクタは、完全には刺さらない。
穴の深さと、ピンの長さが合ってない。
付属してたので、専用ケーブルのはずなのに。。。
これも、イライラ。
充電完了がよくわからない。
充電ケーブルをつなぐと、電源が入って消せなくなる、
なんて変な仕様にしないで、
LEDの点灯が充電中、消灯すると充電完了、
でいいじゃん。携帯みたいに。
それとも、LED1個のコストが、結構かかるのかなぁ。
ハードウエアの問題?
ハードウエアの問題なのか、
センターボタン(iPhoneのホームボタンとそっくりなボタンが付いている)
の効きがメチャクチャ悪い。
ボタンの中央を押してはいけない。
ボタンの左上の方を押す。上ではダメで、左上方向。
しかも、カチッっとではなく、グッっと押し込むように。
でも、これで、毎回入力できているわけではないようだ。
このボタンの機能は、1つ前の画面に戻るボタンだが、
上の「砂時計が表示されない問題」もあって、
押せてるのか、押せてないのかが半信半疑。
センターボタンを押して、しばらく経って、
何も起こらなければ、押せてなかったんだぁ、ってなる。
だから、ハードウエア的にいまいちなのか、
処理が遅いだけなのかの判断がつかない。
最初は中国語
起動直後は中国語だった。
なんとなく、「設定」っぽい画面をタッチして、
ページ送ったりして、「Language」ってのを見つけて
事なきを得た。
android端末でも、あるらしいが、
取説に書いておいて欲しい。
(日本人なら漢字は大丈夫だろう、ってか?)
取説に何の記載も無いのに、いきなり中国語だったから、
自分のはベータ版か?って疑っちゃう。
せめて、ページ送りしなくていいように、
設定画面の最初のページに「Language」を配置するとか。
まとめ
充電ケーブルとかセンターボタンはハードウエア的な問題なので、
自分の端末では、解消しないだろうが、
その他のイライラは、ソフトウエアで解決できそうなことばかり。
プログラムをもっと最適化してスピードアップ、ってのも必要だろうが、
遅さを感じさせない、あるいは、遅くてもイライラさせないUIを
導入してくれればいいんだけどなぁ。
かなり値段は違うけど、iPadなら、イライラはないんだろうなぁ。
(なんか、iPadが無性に欲しくなった。)
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- カッパドキアの「EYE-Reader THIN」 (2010-09-26)
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