Windowsヘルプ形式(CHM)の再コンパイル
CHM形式のヘルプは、Web上のマニュアルより使い勝手がよいことがある。
たとえば、目次のカテゴリから項目を探せたり、簡単にキーワード検索ができたり。
このため、ApacheやPHP、PostgreSQL、MySQLなど、
CHM形式のマニュアルも公開してくれている。
しかし、最新のCHM形式マニュアルは、Windows XP SP3やWindows 7において、
発行元が不明という理由で、
CHM起動時に、セキュリティ警告が表示されるので、ちょっと面倒。
まず、表示される警告画面は、右のようなもの。
ここで、「開く」ボタンをクリックすれば、ヘルプを開くことができる。
また、事前にCHMファイルのプロパティ画面にて、「ブロックの解除」を設定しておくことで、上の警告画面は表示されなくなる。
しかし、セキュリティ警告を解除するのも、気分的に、あまりよろしくない。
調べてみると、CHMファイルを再コンパイルすれば、警告は表示されなくなるそうだ(発行元が自分となるから?)。
ってことで、再コンパイルを試してみた。
再コンパイルを行う手順は、次のとおり。
- CHMファイルを逆コンパイルして、元となるファイルを展開。
- 展開した元ファイルから、再度コンパイルを実行。
利用するツールは、MicrosoftのOffice Resource Kitに含まれる「HTML Help Workshop」。
逆コンパイル
HTML Help Workshop起動。
「File」メニュー → 「Decompile」。
「Destination folder」が展開先フォルダ。「Compiled help file」が元となるCHMファイル。
いろいろなファイルが展開される。
再コンパイル(プロジェクト(.hhp)ファイルあり)
展開したファイルに、拡張子が「.hhp」のヘルプ用プロジェクトファイルが含まれていれば、再コンパイルは非常に簡単。
HTML Help Workshopで、プロジェクトファイルを指定してコンパイルを実行するだけ。
目次ファイル(.hhc)や索引ファイル(.hhk)しかなく、プロジェクトファイル(.hhp)がない場合には、新規にプロジェクトを作成して、目次や索引、各ページを読み込ませてから、コンパイルすることになる。手順は、こっち。
再コンパイル(プロジェクト(.hhp)ファイルなし)
逆コンパイルして展開したファイルに、プロジェクトファイル(.hhp)が含まれていなかった場合、プロジェクトファイルを新規作成し、そこに、目次ファイル(.hhc)や索引ファイル(.hhk)を読み込ませてから、再コンパイルする。
HTML Help Workshopにて、「File」メニュー → 「New」。
「Project」を選択して、「OK」ボタン。
ウィザードの最初の画面は、そのまま「次へ」。
「New Project -- Destination」画面では、新規作成するプロジェクトファイルを指定して、「次へ」。
「New Project -- Existing Files」画面では、目次ファイル(.hhc)、索引ファイル(.hhk)、各ページ(.htm/.html)が存在する場合、該当項目にチェックマークを付け、「次へ」。
- チェックを付けた項目について、それらのファイルを指定する。
「New Project -- Finish」画面で、「完了」ボタンで、プロジェクトの作成は完了。
「File」メニュー → 「Save Project」で保存。
- あとは、hhpありの場合の手順で、コンパイルを行えばよい。
外部リンク:
- HTML Help Workshop - マイクロソフト内
- CHMファイル
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