Windows XPでApache,PHP,PostgreSQL
Windows XPにて、Apache + PHP + PostgreSQLを構築したときのメモ。
当然のことながら、Windowsは攻撃対象となりやすいので、外部への公開は行わない。
(しかも、クライアント向けWindowsでなんて、考えられない。)
とりあえず、XPでどの程度できるかを、イントラ内で確かめるだけ。
目次
- Apache
- PHP
- PostgreSQL
Apache
Apacheのダウンロード
- 日本Apacheユーザ会(http://www.apache.jp/)から、「Download」などのリンクをたどり、Apache本家のダウンロードサイトへ行く。
- ページ内の「Win32 Binary」という項目が、Windowsのインストーラ版。
「without crypto (no mod_ssl)」と「including OpenSSL」があるが、どちらか適した方をダウンロードする。たとえば、「apache_2.2.14-win32-x86-openssl-0.9.8k.msi」。
Apacheのインストール
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリックし起動する。
- 最初の画面は、「Next」ボタン。
「License Agreement」は、「I accept the terms in the license agreement」を選択して、「Next」。(ライセンスに同意する、ってこと。)
- 「Read This First」は、「Next」。
「Server Information」は、上からドメイン名、ホスト名、管理者メルアド、そして、80番ポートにするか、8080番ポートにするかの選択肢。適切に入力、選択し、「Next」。
「Setup Type」は、デフォルトの「Typical」のまま、「Next」。
「Destination Folder」は、インストール先フォルダ。変更するなら「Change」ボタン。「Next」で次の画面へ。
「Ready to Install the Program」にて、「Install」ボタンで、インストール開始。
しばらく待つと、「Installation Wizard Completed」が表示される。「Finish」ボタンで終了。
Apacheの起動/停止/再起動
インストールが完了すると、Apacheは、サービスとして自動的に起動された状態となり、通知領域にApacheのアイコンが表示される。
このアイコンを利用することで、Apacheの起動/停止/再起動が行える。たとえば、アイコンをクリックし、「Apache2.2」→「Restart」をクリックすれば、Apacheサービスが再起動する。
Apacheの動作確認
インストール直後から、Apacheサービスは起動されている状態なので、ブラウザで自ホストへアクセスすれば、テスト用ページが閲覧できる。
たとえば、「http://localhost/」とすることで、右のような画面が表示される。
Apacheの設定ファイルとドキュメントルート
Apacheの設定ファイルは、「インストール先フォルダ\conf\httpd.conf」となる。
たとえば、デフォルトのインストール先フォルダにて、インストールを行ったなら、設定ファイルは、
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\conf\httpd.conf
となっている。
また、この設定ファイル内に、ドキュメントルートとして(DocumentRootディレクティブ)、「インストール先フォルダ\htdocs」フォルダが指定してあるので、ここにWebページを作成するか、DocumentRootディレクティブを変更し、管理しやすいフォルダを指定すればよい。
PHP
PHPのダウンロード
- 日本PHPユーザ会(http://www.php.gr.jp/)から、「ダウンロード」などのリンクをたどり、PHP本家のダウンロードサイトへ行く。
ページ内の「Windows Binaries」という項目が、Windows版。
ZIP版やインストーラ版などがあるが、適したものをダウンロードする。
インストーラ版が簡単でいい?
でも、やったことないのと、勝手に設定変更されるのもいやなので、ZIP版を利用。
PHPのインストール
- ダウンロードしたZIPファイルを展開。展開先は、たとえば「C:\php」フォルダ。
- 展開されたファイルのうち、「php5ts.dll」がPHPのメイン機能。次の内、どれかを実施する。
- Windowsシステムフォルダ(C:\windows\system32)にコピー
- Apacheのインストールフォルダにコピー
- php5ts.dllのあるフォルダを環境変数PATHに追加
- ひな形設定ファイルをコピーする。ひな形は2つある。どちらかのファイルを、コピーして、PHPの正式な設定ファイル名「php.ini」に変更する。
- php.ini-dist … PHPに最初から付いてくるひな形ファイル。テスト環境用。
- php.ini-recommended … php.ini-distをよりセキュリティを向上した設定に変更したひな形ファイル。
- PHP設定ファイルphp.iniをApacheに認識させる。以下のどちらかを実施する。
- Windowsフォルダ(C:\WINDOWS)にコピーする。
- Apache設定ファイル(httpd.confなど)に、「PHPIniDir」ディレクティブで、php.iniのフォルダを指定する。
たとえば、「PHPIniDir "C:/php/"」。
- ApacheのPHP関連設定。Apache設定ファイル(httpd.confなど)に、追加。
たとえば、
# モジュール読み込み LoadModule php5_module C:/php/php5apache2_2.dll ... <IfModule mod_php5.c> # 関連づけ AddType application/x-httpd-php .php # 上のPHPIniDirも記述するなら、次のように PHPIniDir "C:/php/" </IfModule>
PHPの動作確認
PHPの設定
PHPの設定ファイルは、上でひな形からコピーした「php.ini」。
設定変更後、反映させるには、Apacheを再起動。
今回は、拡張モジュール関連(extension_dir, extension)、日本語関連(mbstring)、PostgreSQLとの連携モジュール有効、などを設定した。
PostgreSQL
PostgreSQLのダウンロード
- NPO法人 日本PostgreSQLユーザ会(http://www.postgresql.jp/)から、「ダウンロード」などのリンクをたどる。
ページ内の「Windows版インストーラのダウンロード」という項目が、Windows版。ミラーサイトからダウンロードする。
PostgreSQLのインストール
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリックし起動する。
- 最初の画面は、「Next」ボタン。
「Instalation Directory」画面は、インストール先フォルダ。適当に指定して、「Next」。
「Data Directory」画面は、データ保存先フォルダ。デフォルトでは、「インストール先フォルダ\data」。適当に指定して、「Next」。
「Password」画面は、PostgreSQL管理者のパスワード設定。適当に入力し、「Next」。
「Port」画面は、PostgreSQLの待ち受けポートの指定。通常は「5432」番ポート。適当に指定して、「Next」。
「Advanced Options」画面は、ロケール指定とpl/pgsqlのインストール指定。
Linuxの場合『データベースの初期化時に「--no-locale」を指定する』なんて出てくるが、これと同じ事を、このロケール指定で行うには、「C」を選択する。
また、pl/pgsqlは、後から個別にインストールもできるが、面倒なのでチェックを入れておく。「Ready to Install」画面にて、「Next」をクリックすればインストールが開始される。
しばらく待つと、「Completing the PostgreSQL Setup Wizard」画面が表示される。
「Lanch Stack Builder at exit?」チェックボックスは、「スタックビルダ」を起動するかどうか。スタックビルダは追加機能のインストールツール。個別に起動できるので、チェックを外す。
「Finish」で完了。
PostgreSQLの設定
- binディレクトリにPathを通す。コマンドプロンプトからpsqlを利用したり、PHPからPostgreSQL連携を行うには必須。
Pathを通すフォルダは「インストール先フォルダ\bin」。
環境変数を変更したら、Windowsを再起動する。 - PostgreSQLの設定ファイルは、「データ保存用フォルダ\postgresql.conf」、ホストベース認証ファイルは「データ保存用フォルダ\pg_hba.conf」。適当に設定する。
なお、ホストベース認証のデフォルト設定は、localhostから、全データベース、全ユーザについて、md5認証の設定となっている。# TYPE DATABASE USER CIDR-ADDRESS METHOD # IPv4 local connections: host all all 127.0.0.1/32 md5
PostgreSQLの動作確認
Windows版では、デフォルトでPgAdminIIIがインストールされる。また、コマンドプロンプトからpsqlコマンドも利用可能。
また、phpPgAdmin(http://phppgadmin.sourceforge.net/)をインストールすると便利。
これらを利用して、適当にデータベース作成やテーブル作成、データ挿入などを行ってみる。
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