VMware Playerの使い方
今回は大作。VMware Playerの使い方のメモ。
VMwareとは
VMwareは、WindowsやLinux上で、仮想マシンをエミュレートして、別のOSを動作させられるツール。WindowsやLinux上で、別のマシンが動いて、そこには、別のOSがインストールできて、どちらも独立したOSとして動かせるってこと。
VMwareを動かしている元のOSの方を「ホストOS」、VMwareを利用して仮想マシン上にインストールしたOSの方を「ゲストOS」と呼ぶ。
VMwareには、様々な製品があるが、デスクトップ向けとして「VMware Workstation」がある。昔から仮想マシン製品としてあって、以前仕事でWindows上でLinuxをインストールして使っていた。バージョン3~4の頃。今は、バージョン6.5が出ている。
VMware Workstationは、有料の商品だが、数年前、無料の「VMware Player」が公開された。VMware Workstationで作成した仮想マシンを、実行できるだけのツール(だから、Player)。
VMware Playerが利用する仮想マシンは、仮想マシンの設定ファイル「VMXファイル」と仮想マシンのディスクイメージ「VMDKファイル」から構成される。VMXファイルには、どの仮想ディスク(VMDKファイル)を使うかとか、CDドライブはホストマシンのを使うとか、ネットワーク機能はどうするかとか、が記述されたファイル。
したがって、VMXファイルの記述ができて、VMDKファイルが作成できれば、VMware Playerを利用して、すべて無料で、好きなように仮想マシンを作って、使うことができる。
VMware Playerを利用するのに必要なもの
- VMware Player - http://www.vmware.com/products/player/
- VMware Playerの設定ファイル(VMXファイル)を作成するツール
たとえば、VMX Builder - http://petruska.stardock.net/Software/Vmware.html#VMXBuilder - VMware Playerの仮想ディスク(VMDKファイル)を作成するツール
たとえば、上と同じVMX Builder
インストール(Windowsへインストールしたときのメモ)
- VMware Playerのインストール
普通にインストールすればよい。Windowsなら、ダウンロードしたEXEファイルをダブルクリックすればウィザードが起動して、簡単にインストールできる。 - 設定ファイル(VMXファイル)作成ツールのインストール
VMX Builderの場合、CoreFilesを先にインストールする。CoreFilesはVB6ランタイムらしいので、自分はVectorからダウンロードしたものを利用した。 - 仮想ディスク(VMDKファイル)作成ツールのインストール
VMX Builderを利用した。
使い方
大まかな流れは次のとおり。
- VMX Builderで、VMXファイル記述
・VMXファイル作成
・VMXファイルで、どの仮想ディスクを使うかを指定するが、この際、仮想ディスクを作成
・VMXファイルに、仮想デバイス(ネットワークアダプタとか、CD/DVDドライブとか)を追加 - VMX Builderで、VMXファイルを保存
- VMware Playerを起動し、VMXファイルを読み込む
(VMX Builderにて、編集中のVMXファイルを指定して、VMware Playerを起動することもできる)
以下、具体的な手順。
- VMX Builderを起動
- VMXファイルを新規作成
- 基本的な設定を行う。
仮想マシン名(Virtual Machine Name)、VMXファイル名(Virtual Machine Configuration File)、仮想マシンのOSタイプ(Guest OS)などを適切に入力する。 - 仮想マシンの仮想的なハードウエアの設定を行う。
まずは、仮想マシンに割り当てるメモリを設定する。 - 続いて、仮想マシンが利用するハードディスクを、仮想ディスクとして追加し、作成する。
- 「Add」をクリック。
- 「Hard Disk」を選択し、「OK」をクリック。
→ ハードディスクが追加される。 - 上で追加したハードディスクに、仮想ディスクファイル(VMDKファイル)を関連づける。
既存VMDKファイルも指定できるし、新規にVMDKファイルを作成し、それを関連づけることもできる。
今回はVMDKファイルを新規に作成する。このため、「Disk File」内の「Create New」をクリックする。 - 「Disk Size」に適切なディスク容量を入力し、「OK」をクリックする。
(これは仮想ディスクの最大容量であり、最初からこのサイズのファイルが作成されるわけではない。このため、大きめのサイズで作成しておくとよい。) - 作成した仮想ディスクの概要が表示されるので、「OK」をクリックする。
- 「Add」をクリック。
- 次は、仮想CD/DVDドライブを追加する。
「Add」をクリックし、「DVD/CD-ROM Drive」を選択して、「OK」をクリックする。 - さらに、仮想ネットワークアダプタを追加する。
「Add」をクリックし、「Network Adapter」を選択して、「OK」をクリックする。 - VMXファイルを保存する。
ツールバーのフロッピーアイコンをクリックする。 - 保存したVMXファイルの内容が表示される。「OK」をクリックする。
- 以上で、VMXファイルとVMDKファイルの作成が完了。
あとは、VMware Playerを起動し、作成したVMXファイルを読み込ませる。
VMX Builderから起動するには、ツールバーの再生アイコンをクリックする。
以上。
ただし、単純にVMware Playerで、作成したVMXファイル(およびVMDKファイル)を読み込ませても、まっさらなHDDが接続されたPCと同じなので、WindowsやLinuxが起動するわけではない。
ということで、次に行うのは、仮想マシンへのOSのインストールとなる。
たとえば、インストール用CDやDVDがあれば、それを実際のCD/DVDドライブへ挿入してから、仮想マシンを起動すれば、仮想マシンへのOSインストールが開始される。
以下は、CentOS 5.2のインストールDVDを挿入して、仮想マシンを立ち上げたときの画面。
スキンが独特だが、1つのウインドウの中に、CentOSのインストーラが起動しているのがわかる。
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